先週3/5に中国では年に1度の全国人民代表会議(全人代)がはじまりました。
名目GDP成長率は6%以上の目標が打ち出されたものの市場予想よりは控えめな設定です。合わせて発表された21〜25年の5ヶ年計画では成長目標が見送られ、これは極めて異例とのことです。
日経新聞3/6『米中対等時代近づく』によれば中国のGDPは2025年に米国の76%に達するといいます。
無理くりな成長目標を掲げなくても、昨年からのキーワード「双循環」が作用すれば米国に追いつき追い抜くときがやってくるという自信の現れでしょうか。
香港問題では、選挙制度の見直しを唱え一国両制は完全に骨抜きです。
海警法を制定で周辺海域の脅威が高まる軍事の分野では国防費6.8%増です。日本円に換算すると1.5兆円で日本の防衛予算の4倍に当たるとのことです(日経新聞3/6『国防費6.8%増 軍拡堅持』)。
成長目標に縛られないことで経済運営の自由度が広がりました。金利を下げてでも成長目標を達成する必要性がなくなり、目下のところは金利上昇を容認の様子です。株式市場にとってはアゲンストです。今週に入り連日大きな下げで、CSI300は年初来の上昇分を取り崩してしまいました。春節前2/10の高値から10%を超える下げ幅です。中国市場は調整入りの様相です。
2/28週間ツイート
■3/1(月)
米10年債利回りの上昇が1.4%台で小休止。
買い戻しの動き、日経平均697.49円高❗️ビットコインも。
採掘に莫大な電力を必要とするビットコインが規制されるのは必然の流れだな。希少性が高まりが上昇を後押し??https://t.co/Gd6eX1P7RZ— いんとく (@kab_suke) March 1, 2021
■3/2(火)
日経平均255.33円安、乱高下続く📈📉
先週1.61%をつけた米10年債利回りは足元1.4%台。コロナ前の昨年2月の株高局面で1.5%程度だったから、
元の水準とみれば高くもない。金融のさじ加減でしばし揺れそうだ〜
■ 2/21週振返り:金融引き締め懸念、日経平均2万9,000円割れhttps://t.co/7hAv6OOjiM
— いんとく (@kab_suke) March 2, 2021
■3/3(水)
あれから1年前、3/3にFOMCが緊急利下げ。
一時的に株価急騰も政策の手詰まりがあらわになって暴落に転じた。米10年債利回りが初の1%割れ。
リーマンショック級の大事態なのだと実感したのはこの時だった。
悪夢が蘇るひな祭り〜https://t.co/mEoFrze0Fh— いんとく (@kab_suke) March 3, 2021
■3/4(木)
ドル円107円に突入。
対ユーロでも円安が加速してる、129円台。どうしたこっちゃ〜
日経平均またもや暴落、628.99円安😰https://t.co/VulrQi7YKe— いんとく (@kab_suke) March 4, 2021
■3/5(金)
全人代はじまる。
昨年は数値設定を見送ったGDP成長率を6%に設定。それでも控えめとのことだ。ただ、金利上昇のメッセージも出してバブルは抑え込む見立てだ。
日経平均、一時は600円超の下落から買い戻して65.79円安。
良い週末を〜❣️https://t.co/Auh6BSmCKk— いんとく (@kab_suke) March 5, 2021