4/7週振返り:天井すれすれ152円を突き破る、為替介入ならず


3月後半から152円を天井にすれすれピタリと動きをとめていたドル円が、4/10発表の米CPIの発表をきっかけに突き抜けました。足元153円台です。
3月米CPIは、前年同月比で総合3.5%上昇、コア3.8%上昇でいずれも市場予想を0.1ポイント上回る結果でした。先週の雇用統計の好調もあって、年内3回利下げ説は崩壊した感です。
米コアCPI、3カ月連続で上振れ-米利下げ後ずれの可能性

米CPIが仮に予想を下回っていたとしても、ドル円がこの発表をきっかけに円安方向に動こうとしていた感が十分ありました。
投機的な急速な円安であれば為替介入の余地があったのでしょうけど、市場参加者の多くのコンセンサスとなれば難しいでしょう。

米国の実質金利は足元2.13%。4月になって2%を超えています。
https://stock-marketdata.com/reai-interest-rate-us.html#google_vignette
米10年債利回りからS&P500の益回りを引いたイールドスプレッドは足元-0.19で、株式の優位性はほぼなくなっています。
https://stock-marketdata.com/yieldspread-sp500.html#toc24

そんななか、米企業の決算発表シーズンです。利益見通しが上向けば益回りが上がりイールドスプレッドが改善されるのかもしれません。
シーズン序盤4/12の大手銀決算集中日の結果はかんばしくなかったようでしたのでそんな期待もどうなることやら。
米国株式市場=大幅安、期待外れの銀行決算で
ただ、債券利回り上昇の影響を受けやすいとおもわれるナスダックは、S&P500やNYダウに比べて元気です。
4/11にはGAFAMの株価が大きく上昇するなど、月末から月初にかけて発表される決算への期待のあらわれのようにも感じます。

年初から3カ月があまりにイケイケドンドンの相場であっただけに、4月になって膠着感が鮮明です。
下落の前触れなのか、次なる上昇への踊り場なのか??よくみてやっていきたいと思います。

 

4/7週間ツイート

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