7/23週振返り:YCC柔軟化?10年債利回り許容上限わずかに超える


まだ十分消化できていません…YCC柔軟化?これまで許容変動幅0.5%を広げるのではないかと思われてきたのですが、それはいじらず指値オペの水準を従来の0.5%から1.0%に引き上げました。
「現在の金利情勢の下では、1.0%での応札は見込まれないと日銀はみているが、当分の間、毎営業日実施するとしている」とのことです。
日銀がYCC運用を柔軟化、長期金利の指し値オペ1%に引き上げ
金利が上がるということは価格は安くなるいうことだから、無制限に買うとはいっても「安くしか買いません」と日銀は宣言したわけです。
公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)では、コアCPIの上昇を2023年度の見通しを引き上げたものの2024年度は引き下げ、それが金利の急上昇が当面見込まれない根拠となっているようです。
一方で円安抑制が急務のため、金利上昇の余地を与えてYCCを柔軟に運用できるようにしたわけです。

7/28の日銀の発表を受けて日経平均は一時800円を超える下落、ドル円は138円割れ目前まで円安が進みました。
ただ市場も様子見です。結局は日経平均131.93円安に留まり、ドル円は141.1円で取引を終えています。10年債利回りは許容上限わずかに超える0.564%です。

YCCは形骸化されたわけでこれからは中央銀行の力添えがないなかでの真剣勝負ですね。マーケットの動向により目を凝らして取り組んでいきます。

 

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