9/11週振返り:供給不足に変化が…インフレ耐性ためされる8月米CPI8.3%上昇

9/11日経新聞に興味深い記事がありました。昨年来からの物流問題の要ともいえる米国西海岸のコンテナ船待機が今年に入ってみるみると解消されているようです。
上海から米西海岸への運賃が昨年末より半分近くに下がっています。
コンテナ船、米の「渋滞」解消 西海岸沖合の待機船10分の1に

供給不足の筆頭ともいうべき半導体不足にも変化が出てきているようです。パソコンやスマートフォン向けの需要が下火になり、車載向けにようやくお鉢が回ってきた様子です。
自動車向け「半導体不足」はいつまで続くのか

ただ、ウクライナ侵攻後にとくに騒がれている食料危機は到底解消に向かっているようにはみえず深刻です。
世界的な食料危機が迫っている、ウクライナ侵攻で肥料が不足

コロナによるサプライチェーンの目詰まりが供給不足を生み今日のインフレにつながったのでしょう。でも「なにが」供給不足となっているかという点ではかなり変化してきています。
米国西海岸のコンテナ船待機解消にみられる動きは景気後退のシグナルにみえます。それに輪をかけて食料危機の問題があり、労働力不足・賃上げがインフレを後押ししています。

3連休が明ければ米FOMCです。景気後退よりインフレ退治とのコンセンサスが支配的で、前回に引き続き0.75%の利上げとの見方が優勢です。
米8月CPIが前年同月比8.3%上昇と依然として高水準で、9/13のダウ平均は1,300ドル近く下げ波乱でした。インフレへの耐性をつけたのかその後は慎重な動きでした。
金融の動向ばかりに惑わされず、インフレの実態をよくみて売買の判断をしていきたいとおもいます。

 

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