元高の仕組み。10/18開幕の党大会に向け爆進する中国

習近平への権力集中は凄まじい勢いです。2016年には「核心」の位置付けを獲得した元国家主席。5年に一度の10月党大会で、さらなる権力集中が進むとみられています。1982年に廃止されたはずの「党主席」への格上の憶測が出ており、集団指導体制は形骸化し、毛沢東の時代に戻るのではとの懸念も出ています。

世界経済にガッツリ組み込まれた現在の中国が、本来の共産主義に戻るとは考えられません。権力集中を進める理由は、習近平個人の意志というよりは周囲の圧力によるところが大きいと感じます。




テコの原理

テレビ報道て流れる中国の街は、党大会を盛り上げる看板で埋め尽くされています。国土面積が日本の約25倍の中国は、なんでもそれ相当のパワーが必要なのかもしれません。海外からみれば、「もっとスマートにできないものか」と冷ややかな目でみてしまいたくなります。大気汚染による北京の曇天をみるとウンザリします。でも、習近平が主役になるの世界的な会議が開催される期間は、工場を停止して青空が広がります。あからさまな演出に冷めた眼差しを降り注いでしまいます。

党大会での権力集中化も、ムリやりの演出を感じます。

国家主席と民衆との間に厳然たるシーソーがあるとおもいます。シーソーの支点から国家主席を遠ざけて神格化すること、テコの原理が作用し民間の活力を促そうとしていると感じます。

 

元高の仕組み

ここのところの元高も党大会を相当意識しています。9/10号日経ヴェリタス『中国、官主導の元高・株高どこまで』に、元高の仕組みが紹介されています。

元は、ドルや円、ユーロと違って完全変動相場制ではありません。毎日10時過ぎに「基準値」が公表されます。基準値に対して2%のレンジでしか日々の値動きを許さない制度となっています。

では、基準値はどのようにして決まるのか。大手10行からの実勢値から中国人民銀行が決めます。当記事によれば、5月の基準値算出方法の改定が効いているようです。実勢値に掛けている係数にカラクリがあります。「係数は元高には素直に反映するが、元安になるほど実勢値を抑える値になっている」とのことです。

仕組みを知ったマーケットは、テコの原理に則って、元を買い進んでいます。傾いたテコは一方向です。でも、元高で輸出産業は痛手を被っています。党大会後の反動は免れないとおもいます。

 

まとめ

テコの原理は怖いです。あらゆる歴史の証明を持ち出すまでもなく、権力集中はとても怖いです。党大会に向けて言論統制もすざましいです。中国のブログは統制が厳しくなっています。私のブログだってドメインが中国にあったらどうなっていることやら。

確定拠出年金(401k,iDeCo,DC)の運用ノウハウを伝える目的のブログなのに、言論統制なんてたまったものではありません。




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