ドルコスト平均法(定額購入法)では、まとめて拠出するよりも低いリスクで、口数を増やすことができます。
どういうことでしょうか。そのメリットは?
たとえば、5ヵ月間、毎月1万円を日本株式連動の商品に拠出するとします。
月別の単価と取得口数は、次のように推移するとします。
1ヵ月目:1.0円、10,000口
2ヵ月目:0.8円、12,500口
3ヵ月目:1.6円、 6,250口
4ヵ月目:2.0円、 5,000口
5ヵ月目:1.0円、10,000口
単価に小数点が付いています。違和感があるかもしれません。
投資信託や401kの商品は、通常は、1万口あたりの単価で公表します。これを基準価額といいます。
新商品の投資信託は、基準価額が1万円前後のものが多いです。1口約1円と覚えておくと便利です。
さて、5ヵ月たった時点で、合計5万円を使って43,750口を取得しました。
平均すると、単価1.14円で取得しました。
もし、ある月にまとめて拠出しようとすると、単価1.14円以下の月でないと、取得する口数が少なくなってしまいます。
この例では、3ヵ月目か4ヵ月目で一括で拠出したらアウトです。
5回のうち2回は失敗、つまり40%の確率で失敗といえます。
相場を読んで狙いすますのは、なかなか上手くいかないです。リスクが高いです。
それに比べ、拠出する額を決めた後はほったらかしにしておくだけで、
確実に口数を積み上げていけるという点で、ドルコスト平均法にはメリットがあります。
つづきは、またの機会に。