日銀ETF買い、ピタリと止まった!

日銀は2016年7月より年間ETF購入目標を6兆円に増額しました。

前月3月は、過去最高で8,333億円でした。2月以来の暴落は、日銀の買い支えがなければさらに悪化していたかもしれません。日経平均が2万円を切っていたとしたら、株式に興味のない一般の人をも巻き込んで景況感は落ち込んでしまっていたかもしれません。

日銀ETF買いの効果は絶大です。ただ、株式は債券と違い償還がないので、日銀は売らない限り資産が減りません。無謀ともいえるこの金融政策からマーケットは甘い汁を吸い続けてきました。

政策の持続性への疑問は、日増しに高まっています。




 

日銀ETF買い入れ傾向

午前の下げがキツイと日銀ETF買いが入ると云われています。

TOPIX前日終値からの前場終値下落率と、買い入れ実績には強い相関があると云われています。

https://nikkeiyosoku.com/boj_etf

によると4/20時点で、下落率-0.3%なら買い入れは8割を超える確率でこれまで行われてきました。-0.2%~-0.25%なら66.7%、-0.25%~-0.3%なら57.1%です。

0.2%の下落であれば日銀ETF購入がありそう。そんな感触でマーケットからはみられています。

デイトレ的な売買している人にとっては有益な情報です。確定拠出年金のスイッチングは当日締めの運用指図が午前10時なので、私にとっては対して役立つ情報ではありません。

0.2%といえば日経平均でいえば40円程度の下落です。微々たる下落で日銀は動いているわけです。

4月になって買い入れはこれまで1回限り

前月3月は過去最高額の購入でしたが、4月からはどうも様子に変化が訪れているようです。4/21日経新聞『日銀、ETF買いに異変』によると、買い入れがない日は4/20で12日連続です。0.2%を超える下落率をつけた3営業日のうち、発動したのは1回のみとのことです。

4月の購入額は約1,400億円で、年6兆円に必要な月平均5,000億円規模に届くには、残り5営業日で700億円ずつ買わなければならないこととなります。

国債購入は、イールドカーブコントロールを政策に導入して以来、購入額は減らしており、「ひそかに進める緩和縮小(ステルス・テーパリング)」と呼ばれるようになりました。ETFにおいてもステルスが囁かれ始めました。

 

 

まとめ

当日経新聞記事によれば、買い入れ累計は3末までで19兆円を超え、時価は約24兆円と日本株式全体の4%弱まで増えています。

今週4/26~27は日銀金融政策決定会合です。ETF購入減額をにおわす発言が出ても不思議ではない状況です。




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