12/12週振返り:インフレ退治が焦点、各国中銀

各国中銀の金融政策会合が集中した一週間でした。

パウエル議長が「一時的」インフレの考えを11月に取り下げていた米FOMCでは、ドットチャートで示された利上げ予想は来年2022年に3回です。もはや雇用回復よりインフレ退治。共和党政権下でFRB議長となったパウエル氏の続投が決まった裏には、インフレ退治への強いプレッシャーがバイデン大統領から掛けられたのだとみられています。大統領支持率が下がり来年11月に中間選挙を控える状況にあってはまんざらでもないようです。

ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を予定通り来年3月に終了、というスタンスを変えませんでした。
予想外の動きだったのがBOEで、日米欧の主要中銀でははじめて利上げを断行しました。英国では11月のCPIが5.1%上昇で放置できなかったようです。

たいして話題にあがらなかった日銀ですがCP・社債の買い入れ措置を来年3月に粛々を終了させます。会見では緩和縮小の意向を強く否定していましたが、インフレを対岸の火事だといつまで眺めてられるのやら…

FOMC後の日経平均は、600円超上げた翌日に500円下げたりと乱高下です。来週からは欧米の海外勢がクリスマス休暇入りで売買が細るでしょう。インフレへの楽観と不安が交錯して方向感がみえないなか年越しとなりそうです。

 

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