5/24週振返り: 日経平均6万6,000円台到達!決算通過による割安感とAI主導の強気相場

3月期決算の発表が一巡し、日本市場は新たな上昇ステージへと突入しました。今期業績予想の織り込みが進んだことで指標面の割高感が大幅に解消され、金利上昇局面の警戒感を跳ね返す強い相場地合いが続いています。

1. 決算発表通過による指標面の変化:PERは20倍台から17倍台へ急低下

5月15日までに主要な3月期決算企業の発表がすべて終了しました。今回の決算発表では、多くの企業から堅調な今期業績予想(ガイダンス)が提示されたことが大きな特徴です。

これを受けて、それまで20倍台に高止まりしていた日経平均の予想PER(株価収益率)は、翌週には一気に17倍台にまで低下しました。株価自体が大きく下落したわけではなく、企業が弾き出した将来の予想利益(分母)が拡大したことによって、市場全体の「割高感」が急速に是正された格好です。これにより、長期投資家や外国人投資家が再び日本株を買いやすい環境が整いました。

2. 個別銘柄のサプライズ:キオクシアの予想PERが7倍に

こうした業績予想の修正を象徴するのが、半導体大手のキオクシアの動きです。発表された今期業績見通しを反映した結果、同社の予想PERはなんと7倍にまで低下しました。キオクシア、意外に低いPERの天井 巨額利益が一過性なら10倍

生成AI(人工知能)向けをはじめとする記憶媒体(NAND型フラッシュメモリ)の高付加価値化や需給改善が業績を大きく押し上げる見通しであり、市場の事前期待を上回る利益水準が示されたことで、驚異的な割安水準に位置することとなりました。半導体セクター全体の底堅さを裏付ける象徴的な好例と言えます。

【今週のトピックス】金利上昇の逆風と5/21の転換点 マクロ環境に目を向けると、国内の10年物国債利回りが2.7%台にまで上昇する局面があり、本来であればバリュエーションの高い株式市場、特にグロース株にとっては厳しい下押し圧力がかかる場面が見られました。

しかし、市場はこれを完全に消化。5月21日の大幅な反発をターニングポイント(端緒)として売り方の買い戻しと押し目買いが加速し、金利上昇を「経済の正常化・デフレ脱却」というポジティブな文脈で捉え直す強気姿勢が鮮明となりました。

3. 売買代金10兆円が「日常」に。AI銘柄主導の熱狂相場

5月の取引を終え、日経平均株価は歴史的な大台となる6万6,000円台で引けました。この歴史的な株価上昇を支えているのが、凄まじいまでの市場の流動性です。

東京証券取引所プライム市場の売買代金は、いまや10兆円台に乗せることがもはや当然のようになっており、記録的な活況が定着しています。物色の中心は依然として生成AIの恩恵をダイレクトに受けるAI・半導体関連銘柄に集中する「二極化」の側面もありますが、膨大な資金流入が相場全体の底値を大きく引き上げる、非常にエネルギーの強い相場展開が続いています。

4. 確定拠出年金(401k)加入者へのアドバイス

日経平均が6万6,000円台という未知の領域に達し、売買代金10兆円という活況を前に、「今から投資を始めても大丈夫か」「一度利益確定すべきか」と悩む方も多いかと思います。

しかし、PERが17倍台に低下していることが示す通り、現在の株価上昇は実体(企業利益)を伴った健全な上昇です。特定のAI銘柄への資金集中による短期的なボラティリティには注意が必要ですが、401kのような長期資産形成においては、市場のノイズに惑わされず継続することが大事です。

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